Services Solutions サービス&ソリューション

オンコロジー開発

がん患者さんの健康寿命のさらなる延伸に貢献するために!

はじめに

弊社では、オンコロジー専門部署による開発支援(主にモニタリング業務)を2010年からスタートしています。これまでに第I相から第IV相試験、生物学的同等性試験等の企業治験および医師主導治験を受託し、着実に開発支援経験の実績と様々なノウハウを蓄積してきました。 近年、新規薬剤の開発に加えて免疫療法やNGSを用いたゲノム医療、RI治療等の臨床試験も活発に行われるなど、抗がん剤の開発は日々進歩を続けています。弊社は、これまで数多くの抗がん剤開発や再生医療等製品の開発に携わってきており、幅広くかつ柔軟な抗がん剤の臨床開発モニタリングを実施できる体制を整えています。

オンコロジー開発の理念

私たちは、抗がん剤開発のプロフェッショナルとして、クライアントとともに育薬も含めた治験薬の未来を真剣に考え、常に挑戦し続ける集団でありたいと考えています。 抗がん剤は、製造販売後も様々な臨床試験が立案され、より効果的で安全な使用方法の検討が繰り返される事で育っていく薬剤です。そのため、有効ながん治療薬をいち早く患者さんのもとにお届けできるよう高品質かつスピードを意識したモニタリング業務を行うことは大前提ではありますが、クライアントとともに開発段階から治験薬の育薬も見据えた業務支援を目指しています。

モニタリング受託実績

オンコロジー臨床試験を専門に実施している部署では、全てのPhaseを幅広く受託しています。受託件数も年々増加しており、特に肺がん、血液がん、乳がん試験を中心に希少がんの受託実績も多く、蓄積したノウハウを活かした業務遂行が可能です。

オンコロジー専門教育体制

抗がん剤の臨床試験では、がん領域特有の様々な基準やガイドラインを熟知することが必要不可欠となるため、弊社ではがん臨床試験に携わるメンバーに対して基礎教育を徹底するとともに、継続的に専門研修を実施しています。

さらに、メンバーは主要な国内外のがん関連学会(ASCO、ESMO、臨床腫瘍学会、癌治療学会等)や各種セミナーへの参加、ならびに医療現場における実務研修の機会を通じて、目覚ましい進歩を遂げているがん治療の最新の知見を身に付けています。

このように徹底した専門教育を実施することで、どのようながん臨床試験を受託した際でも、質の高いモニタリングをご提供できる体制を整えております。なお、弊社の基礎研修/継続研修資料については、佐々木治一郎先生(北里大学医学部新世紀医療開発センター 横断的医療領域開発部門 臨床腫瘍学教授)によって監修されております。

■基礎研修(オンコロジー領域未経験者に対する研修)

                               悪性腫瘍学概論、抗悪性腫瘍薬の臨床試験・臨床薬理、CTCAE、RECIST

■継続研修(腫瘍専門医、がん患者様による講義も含む)

                              疫学、検査、診断、病理分類、治療法、臨床試験 等

■論文輪読会(最新のオンコロジー領域知見の共有)

■Cancer e-Learning(日本癌治療学会)

                              がん医療専門チームスタッフのためのeラーニングプログラム

■国内・海外学会(ASCOESMOASHSABCS等)へ参加・社内共有

オンコロジーExpert制度

事前に定めた定義/要件を満たす者をSenior Expert、Expert、Junior Expertの3クラスで評価/認定します。なお、弊社の評価/認定については、佐々木治一郎先生(北里大学医学部 新世紀医療開発センター 横断的医療領域開発部門 臨床腫瘍学教授)によって実施されております。

高い専門性を基に担当業務において更なる質の向上と高付加価値を有するサービスを提供します。

社内においては教育研修にも積極的に関与することで次世代のExpertを計画的に育成します。真のプロフェッショナルとして、医薬・医療の発展と全ての人々のQOL向上に貢献していきます。

Expert Class 定義 認定者数
Senior Expert 領域の幅広い専門知識をもち、当該領域の開発業務全般に精通し、企画立案できる能力を有する。 また、卓越した専門性を活かした受託プロジェクトの特性分析により、試験の成功に向けて医師及び 専門スタッフと自ら高い次元でコミュニケーションが取ることのみならず、試験全体でも担当CRAが 専門的なコミュニケーションを活発化させるための策を講じることが出来る。 12名
Expert 領域の専門知識をもち、当該領域の開発業務全般に精通している。 受託プロジェクトの特性を十分理解し、試験の成功に向けて医師及び専門スタッフと自らの専門性を 活かしてコミュニケーションを主導することが出来る。 35名
Junior Expert 領域に関する一定の知識をもち、当該領域の開発業務全般を理解している。 受託プロジェクトで策定された戦略について立案背景と共に理解することが可能であり、 試験全体の戦略に基づき医師及び専門スタッフと円滑なコミュニケーションを図ることが出来る。 47名

2023年4月現在

今後の展開

伊藤忠グループのライフケアサービス事業の中核企業として、我々の使命でもある「がん患者さんの健康寿命のさらなる延伸」に貢献するため、時代の変化とともに終わりなき成長を続けていきます。そして弊社は、これまでに蓄積された豊富な専門知識と経験をベースに、今後も幅広いがん種に対する抗がん剤開発の支援を行ってまいります。