米国ボストン支店設置のお知らせ
エイツーヘルスケア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:神谷均)は、米国での事業拡大のため、2024年3月1日付で国内大手CRO初となる米国ボストンに支店を設立いたしました。
現在、日本特有の薬事規制や治験関連手続きの煩雑さ、欧米と異なる薬価制度等を理由に、日本における開発が後回しになることによりGlobal新薬の国内承認が遅れる「ドラッグ・ラグ」、または日本における開発が行われないことによりGlobal新薬が日本の患者さんに届かない「ドラッグ・ロス」の拡大が懸念されています。2016年時点では欧米で承認されている国内未承認薬の割合が56%でしたが、2020年時点では72%と増加傾向にあります。また、国内未承認薬の半数以上は、海外のバイオテック企業が新薬開発を担っており、「ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロス」の解消に向けて、海外企業の日本での開発意欲を高める仕組が求められています。
当社は、これまで様々な領域・疾患における企業治験や医師主導治験を数多く受託しており、業界トップクラスの新薬開発支援ノウハウを兼ね備えています。昨年10月には、「Citeline Pharma Intelligence Awards 2023 Best CRO/CDMO」を受賞し、効率的な被験者募集のノウハウや、治験現場におけるIT活用の先進性等が評価されました。
今般、当社は1,000社以上の製薬企業・バイオテックが集結する世界最大規模のバイオクラスターであるボストンに支店を設置することで、現地企業との接点を強化し、日本での新薬開発を促進します。この取り組みの中では、日本国内での臨床開発におけるCROサービスを一貫して提供し、国内患者のニーズが高い新薬の開発を支援すると共に、企業のパイプライン(新薬候補)開発を資金面からサポートするファイナンスプログラム“Pipeline Accelerator Program”も提供して参ります。
加えて、日本発FDA承認を目指す日本の製薬企業や創薬ベンチャーが米国で臨床試験を実施する際の現地サポートや開発・販売パートナー候補とのマッチング支援など所謂Outbound(日本→米国)案件の支援も開始します。親会社である伊藤忠商事株式会社や各事業会社との連携を強化しながら、国内のInbound開発のみならず米国へのOutbound開発においてもボストン支店がハブ機能を果たします。
当社は今後も一日でも早く多くの患者に新しい医療をお届けできるよう、CROとしての社会的使命を果たして参ります。
【Inbound開発支援スキーム】【Outbound開発支援スキーム】
■A2ボストン支店概要
名称 |
A2 Healthcare Corporation US Boston Branch |
所在地 |
CIC Cambridge – One Broadway 14th Floor, Cambridge, MA 02142 |
支店長 |
松島 宏樹 |
その他の詳細は下記よりご確認下さい。
米国ボストン支店設置のお知らせ
【本件に関するお問い合わせ先】
エイツーヘルスケア株式会社 ビジネス・ディベロップメント本部
E-mail: marke@a2healthcare.com